写真リスト
オオマシコ ギンザンマシコ アカマシコ

「冬のうれしい探鳥」

 ある冬の日、私はT先輩とA君とWちゃんと秋ヶ瀬にいきました。
しかし、お目当てのミヤホウ君(ミヤマホオジロ)には会えませんでした。
冬の午後は短く、薄暗くなってくるし、心も体も冷えて来るいっぽうです。
もう、帰りたいなーと思ってぼんやりしていたそのときです。

 A君 『ねえ、なんかいるんだけど、見てみて〜。赤くない??』

な、なぬ〜!!赤い?!...一同、目が輝きます。

 T先輩 『ほんとだ!なんだろう・・・ベニマシコかなあ・・・』
     『ずかんずかん!!』

みんなでプロミナーと図鑑をとっかえひっかえ見ることしばし。
思わず鼻の穴が広がります。

だれからともなく、
     『これ、じゃない?』
     『そうだよねえ、私もそうかなあって。』

そう、その鳥はオオマシコ
もちろん、当時4人ともオオマシコなんて見たこともありません。
こちらのほっぺたも赤くなってきます。

 T先輩 『しまった〜カメラ車においてきちゃったよ〜、どうしよう〜』
    迷った末、猛スピードで走り去るT先輩。
     『頼むから逃げないでくれ〜』
 
結局そのオオマシコは、おっとりとそこで待っていてくれてぶじ写真を撮ることができました。 おまけにWちゃんと私で記念写真まで撮っちゃったりして。

帰り道、オオマシコをみた』なんて、とっても嬉しくて、
この心境をどうやって伝えようと考えたあげく、私は、
 『あのね、あのね、今日、『オ』のつく鳥みちゃった〜』
ともったいぶっていうことにしました。

 オナガ?』と言われてしたり顔のわたし。
 『ぶー。5文字の鳥だよー。』

 『オナガガモじゃん?』
 『ぶっぶー。』
 『なんだろな〜、まさかオオマシコじゃあるまいし〜』

(やったー!それ、それ!←心の声)

冗談かと思われそうでしたが、写真が証拠になりました。

う〜ん、あの時のことを思い出すと、今でもうれしくなっちゃうなあ。
最近だと情報が先に入ってきて見に行くことが多いんだけど、
(もちろん、それはそれで楽しいけれどね。)
やっぱり、自分達がちょっといい鳥を見つけたときっていうのはまた格別ですよね〜。
そうそうないけど。(ほとんどないかも。)

あああ〜またこんな思いしたいなあ〜。(もっと鳥見に行かなきゃ!)

(TANAKA)


●オオマシコ(Carpodacus roseus
 赤い鳥の中で最も赤い(?)のがオオマシコ。 鮮やかな赤に練乳のような白い模様から”イチゴミルク”と表現されることもあります。 ベニマシコより一回り大きく、しっぽが短いです。 この写真の個体は、やや若いですか。雌は黄色くなく、薄めの赤。(CHINO)
【撮影者】 N.MATSUDO


●ギンザンマシコ(Pinicola enucleator
 見よ!このギンザンマシコの姿を!!
北海道・大雪山系でも繁殖し、稀に里にも降りて来ると言う神秘的なイメージのある鳥。 赤い鳥の中では最も大きく、赤い鳥の王様的存在。(CHINO)
【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1994年7月19日北海道大雪山黒岳       Nikon F3 Nikkor ED400mm F3.5 RVP


●アカマシコ(Carpodacus erythrinus
 春秋の渡りの時期に極少数が日本を通過するだけの珍鳥。 秋はその年産まれた若鳥が多く、赤い成長雄はめったに見ることが出来ない。 そのような若鳥や雌は、バードゥオッチャーの間で”チャマシコ”とも呼ばれる。 警戒心が強く、ぼ〜っと木にとまっている事が少なく写真に撮りにくいという幻の赤い鳥だ。(CHINO)
【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1998年5月 石川県輪島市       Nikon F5 Nikkor AFS500mm F4 RDPII


今回の写真は以上です。 さて、最後に問題です!

次のページの鳥は何でしょう?。

(CHINO)