写真リスト
ウミネコ | カモメ |
ある漁村に、夫と旅したときのことです。
宿のそばに「夕日がきれい」とうたわれている小さな岬があったので、
「ほんとーっ、カワイイねえ!!」
はじめは、遠目にヒナの姿を見ながら「ルンルンッ」と登っていました。 親鳥たちは、すぐ脇の杭の上にどっしり構え、尖ったくちばしを光らせています。
|
(無防備なヒナがこんなに近くにいて良いハズがない・・・。) 私たちは、本能的に、この場に漂う「危険な雰囲気」を感じて、立ち尽くしてしまいました。 「な、なんか、踏み入れては行けない聖域に紛れてしまったようだよ・・・。」
頂上へ向かおうにも、ヒナ。
ひき返えそうにも、ヒナ・・・。 私は、今日泊るはずだった宿のある方向に目を向けました。
・・・と、男の人が一人、果敢にも私たちのところへ登ってくるではありませんか! 彼は、足元のヒナも、神経質な声をだして鳴く親鳥の存在にも、 気がつかないかのようにおんなじ歩調でせっせっと登ってきます。 (さすが、救助隊員!!) |
![]() 脇をスルーして行ってしまったのでした・・・。 結局、私は、へっぴり腰になっている夫を盾にして、オッカナビックリ自力で下山したのでした。
*これは後に知ったことですが、
彼らはあのごった返したコロニーの中にもそれぞれ小さな縄張りを持っていて
、ちょっとでも踏み込むと、
歩道のヒナたちはきっと、私たちから逃げたくても、よその縄張りに入ってしまうので、
なんか、かわいそうなことしたなあ・・・。
でも、そんな過酷な環境で育ったヒナは、きっとたくましい子に成長するんでしょう。
いや、是非そうであってほしいものです。
お〜い、その人、何者だったんだよ〜?
気になって夜も眠れません。 |
日本で繁殖するカモメはウミネコとオオセグロカモメです。 どちらも集団で繁殖します。繁殖地に行くと、そこらぢゅう、カモメだらけです。 そして、頭上からは容赦なく、カモメのンコがふりそそぎます。 だから、八戸の蕪島では、観察者用にビニールの透明傘を貸し出してくれています。 ありがたいのですが、結構なお値段だったような記憶があります。ま、いっか。 (KOZONO) |
●ウミネコ(Larus crassirostris)
いちばん普通に見ることの出来るカモメかも。
|
●カモメ(Larus canus)
カモメの仲間の中では、やさしい顔つきをしていると思います。
|
次は、小さめのカモメの仲間をどうぞ。
(KOZONO)