〜その3〜
(スズメ目ホオジロ科25種)
ここではEmberiza属に属さない仲間を紹介する。前半のツメナガホオジロとユキホオジロは、長距離の移動をするためか初列風切が発達しており、閉じていても突出した印象を受ける。後半の2種は北米原産の仲間で、日本でお目にかかるのはなかなか困難といえる。 (KUBOTA) |
日本はもともと旧大陸に属していたせいか、新大陸であるアメリカ、カナダよりも、中国、ロシア、ヨーロッパに近い鳥類相をしている。 時折姿を見せてくれる珍鳥達も、新大陸産より旧大陸産の方が、圧倒的に多い。(と思う) 丁度2年ほど前、新大陸であるカナダへ行く機会があった。 私にとっては、初めての海外旅行である。 海外旅行は危険がいっぱい。怖い噂をたくさん聞いていた私は、パスポートを肌身はなさず身に着け、キョロキョロしながら、落ち着かない感じで出かけたものだ。 しかし、バードウォッチャーの心根は捨ててはおらず、当然携帯品の中には双眼鏡、カメラ、レンズは持って行った。 観光の合間に鳥を見て、瞬く間に10日間が過ぎていった。 見る鳥全てが初めてで、とても新鮮な印象を受けた。 川辺ではシジュウカラガンがたくさんいて(日本のものより大きい!)、公園ではコマツグミが囀り、車で走るとアカオノスリがそこかしこにいた。 食事をしていると目の前の川をアメリカヤマセミが横切り、日本とは違う感動を覚えた。 街中の川でヤマセミがいる!なんと素晴らしいことだろうか。 日本で鳥を見るのも良いが、たまには海外でのバードウォッチングというのも、なかなか良い感じである。 みなさんも休みとお金(これが一番頭が痛い)があるときに、海外バードウォッチングなどいかがでしょうか? (KUBOTA) |
●ツメナガホオジロ (Calcarius
lapponicus) クリリックリリッとまるでカワラヒワのように、鳴きながら飛び回ることがあり、少々戸惑ってしまう。でも出会うと毎回、その小さな体で、わざわざ極地から渡ってきてくれた彼らに、拍手で出迎えてやりたい気持ちになるのは、私だけではなかろう。(KUBOTA) |
●ユキホオジロ (Plectrophenax
nivalis) 今でも憧れの鳥のひとつだ。白っぽい体に、真っ黒でつぶらな瞳。いつか真っ白な雪原の中で群れ飛ぶユキホオジロを見てみたいものだ。(KUBOTA) |
●ミヤマシトド (Zonotrichia
leucophrys) 北米大陸に広く分布する種類である。日本では極稀に記録される。スマートで、とても美しい鳥だ。 |
●サバンナシトド(クサチヒメドリ)
(Passerculus sandwichensis)
これも北米原産種。とても地味で目立たない鳥だ。
これがホオジロ類の群れに入っていたら、見過ごしてしまう可能性もある。
もしかしたらもっと日本に渡来している?といいなぁ。 |
次は、ガンとハクチョウの仲間です。
お楽しみに〜。(KUBOTA)