写真リスト
コシアカツバメ イワツバメ ニシイワツバメ

「鳥の渡りの正確さ」

 渡り鳥は、何丁目何番地何号まで正確に渡って来る。
ベテランウォッチャーなどが、たまに言う言葉である。

 ゾウの怪力、チーターの走る速度など、
動物の身体能力については、ヒト以上である事を認めやすい。
が、 学習能力とか動物や鳥の高次能力に関しては、 ヒトの方が優れていると思いがちであろう。
 しかし、動物や鳥の記憶力などは時としてヒト以上である事は珍しくない。 ある種のカラの仲間は数百個所の餌の隠し場所を正確に覚えることが可能だという。
それは、鳥の渡りについても言えることである。

 渡り鳥は、寒くなったら南へ。暖かくなったら北へ、 でたらめに目的地を選んで飛んで行くのではない。 それは、近年の研究者の努力によって明らかにされて来たことであるが、 案外、昔の人や洞察の鋭いバードウォッチャーの間では知られていたことなのである。

 私が子供の頃、玄関の軒先に毎年ツバメが繁殖に来ていた。 そして、家族はみなそのツバメは我が家を目指して渡って来るツバメで、 毎年同じ親か子供が帰って来るものだと直感的に信じていた。
 ツバメは毎年決まって3月の彼岸の中頃にやって来たが、なかなか現われない年などは、家族で心配したものだった。
 1つがいの親は夏までに2回雛を育て、巣立った若鳥はよく庭の電線にずらっと並んでとまっていた。
親鳥が餌を持って帰って来ると一斉に鳴く雛鳥たちの声を、今でもはっきり覚えている。

 ところがある夏、2度目に孵ったばかりの雛がそっくりアオダイショウに食べられてしまうという事態が起きた。 すると、何故かその翌年からぱったりツバメが渡って来なくなってしまった。
 やはり、我が家を危険とみなしたツバメが繁殖場所を変えてしまったのだろうか?
 別の原因でツバメが渡ってこなくなった可能性も考えられるが、
いまだに、同じツバメが我が家を覚えていて 遥か東南アジアから正確に渡って来ていたのだと思えてならない。

(CHINO)


●コシアカツバメ (Hirundo daurica

 名前の通り腰がオレンジ色っぽく目立つので識別しやすい。 ツバメよりも一回り大きく、かっこいいツバメである。 毎年同じところで繁殖するので、その情報が入手できれば簡単に見る事が出来るが、 大体それは民家なので双眼鏡を持ってうろうろするのがはばかれるのは避けようが無い。 (CHINO)

【撮影者】 Y.KUBOTA 【データ】 1993年 5月 4日 長崎県対馬        PENTAX Z-1 smcPENTAX A*645 600mm/F5.6 【コメント】この鳥を初めて見たのはもう10年以上前になる。ある団地で繁殖し       ていると聞いて出かけて行った。人目を避けながら団地へと双眼鏡を       向け、そのスマートな姿に感動していた。       それから5年後、間近で見る機会に恵まれた。それがこの写真である。       電線にとまっているところはいただけないが、何度見ても美しく気品       があふれている。


●イワツバメ (Delichon dasypus

白と黒のコントラストがきれいなツバメ。

ちの ところで、まつどさんのショドツでいいんですよね?(^.^)
まつど 前にも書いたような気がするけど、ショウドウツバメは撮った覚えない。
イワツバメは、狭山だっけ市役所で撮ったような気がする。
確かイワツ。ショドツって尾もすこし割れてるでしょ確か。d(-o^)
ふかがわ ふみふみ、こいうのを「ショウドウ的」というのね。
親父ギャグってるな。(^_^)
ショウドウがないと、ドウショウもないのね。
ショウドウを飼うのが「ショウドウガイ」。(^^ゞ
ちの ショドツの写真持ってないって事ですね?(~_~;)

【撮影者】 N.MATSUDO 【撮影者】 F.SASAKI 【データ】 1990年頃 千葉県柏市        PENTAX ProgramA SIGMA telefoto 400mm F5.6 【コメント】カメラとレンズを始めて買ったばっかりのころの写真。       あまりに旧くて、いつ撮ったか忘れてます。 


「どっちやねん?」
ちのイワツバメ( Delichon dasypus?) とニシイワツバメ ( Delichon urbica?)の学名の確認できますか?>こぞのさん
こぞの  イワツバメ   : Asian House Martin : Delichon dasypus
 ニシイワツバメ : House Martin    : Delichon urbica
 (標準和名)  : (英名)      : (学名)

by 世界鳥類和名辞典(山階芳麿)
& SWALLOWS AND MARTINS OF THE WORLD(A.Turner & C.Rose)

ニシイワの方がコスモポリタンなのね。
SWALLOW… 見ても違いがよく判らないんですけど…。

ささきイワツとニシイワツは、目録第6版では、亜種の関係であるとの判断をしているものと思われます。 イワツの学名が ”Delichon urbica dasypus” になっているので。

もし、目録にニシイワツが加わるとすると、

 種名:Delichon urbica(イワツバメ?)
 亜種:Delichon urbica dasypus イワツバメ
     Delichon urbica ?????? ニシイワツバメ

という表記になるものと考えられ、日本で記録されている亜種が問題になります。

こぞの この場合はニシイワツバメが基亜種となるので、
 種名:Delichon urbica(イワツバメ)
 亜種:Delichon urbica dasypus イワツバメ
     Delichon urbica urbica ニシイワツバメ

となるのではないかい。

どっちにしろ、うちらは別種として扱いましょう。種数が稼げるから。

ささき 「Delichon urbica」に他に亜種が含まれないのであれば、そうなりますけれど・・・ま、いっか。
ふかがわ 引用「A Handbook to the Swallows and Martins」HELM, London.
 ニシイワツバメ(House Martin, Delichon urbica)の亜種
meridionalis, lagopoda
イワツバメ(Asian House Martin, Delichon dasypus)の亜種
cashmiriensis, nigrimentalis

なんてのがあるそうです、又聞き。
ささき ふかがわさん、ありがとうございます。
てことは、6版準拠の場合、”Delichon urbica”に6亜種いることになるんですね。
ちの で、どっちがどっちなんでしょう?・・・今、分かりました。
...このパターンに依存してるなぁ(-_-;)


●ニシイワツバメ (Delichon urbica

  イワツバメに近いヨーロッパからアフリカ、アジアに分布する種類。 私の持ってる図鑑に載ってないので解説お願いします。>ふかがわさん
(CHINO)

【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1996年 5月25日 石川県輪島市       Nikon F4 Nikkor ED400mm F3.5 RDP-II 【コメント】昔は亜種レベルの違いとされていましたが、       最近は種が違うということになったようです。       今のところ渡りの時期に離島でたまに観察されています。       香港なんかでは越冬してるとかいうので、九州で越冬してる       イワツの群れにも入るかと、調べたこともありました。       やっぱ、いませんでしたが。       写真をみれば明らかに違うのが分かると思います、声も違う       らしいです。ところが世の中はそう甘くないようで、両種の       中間的特徴の亜種もいるそうです。


次回は、これまでに紹介した仲間で

掲載できなかった写真をまとめてアップの予定です。

お楽しみに!

(CHINO)