リュウキュウサンショウクイ 掲載日:2025年10月30日   

 『日本鳥類目録 改訂第8版』による見直しにより、 新たに独立種として扱われるようになった種です。

■カナダガン、リュウキュウサンショウクイ、オリイヤマガラ、チョウセンウグイス、 ■ミナミトラツグミ、 ■ハチジョウツグミ、■ホントウアカヒゲ、■リュウキュウキビタキ、オガサワラカワラヒワ、シベリアアオジ

 これらのうち、リュウキュウサンショウクイを紹介します。(CHINO)

リュウキュウサンショウクイ [578種]

リュウキュウサンショウクイ
【撮影者】Y. CHINO
【データ】
 2024年12月1日 埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園
 Nikon D500 Nikkor 500mm f/5.6E PF ED VR
【コメント】
 サンショウクイは本州と四国で夏鳥であるのに対し、リュウキュウ〜は屋久島から南西諸島などで留鳥です。 『鳥類目録 第8版』でサンショウクイの亜種から独立種になりました。 578種目とさせていただきます。
 サンショウクイとの識別ポイントは、@額の白色部が小さい、A背面の灰色部が薄い、B胸が黒っぽい。
 1990年ころは九州、四国でも観察されていたらしいですが、 生息域がどんどん北上しており、最近では関東でも普通に見られるようになってきました。 春から夏は、普通のサンショウクイがいますので分かりませんが、冬はすべてリュウキュウ〜でしょう。(CHINO)
リュウキュウサンショウクイ
【撮影者】A. FUJITA
【データ】
 2024年1月 沖縄県石垣市石垣島
 Nikon D810 Sigma 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM
【コメント】
 フジタさんの石垣島の現地写真です。ここで見られるのはリュウキュウ〜でしょう。 サンショウクイは大きな木の上の方にいるので、どうしても見上げる場合が多く、 胸の識別ポイントを見るのが分かりやすいでしょう。(CHINO)
リュウキュウサンショウクイ
【撮影者】Y. CHINO
【データ】
 2025年3月1日 沖縄県石垣市石垣島
 Nikon D500 Nikkor 500mm f/5.6E PF ED VR
【コメント】
 お腹が良く写りましたが、真っ白ではなく灰色っぽいのが分かりますね。 額の白色部や背中の色は、このような角度ではよく見えません。(CHINO)
サンショウクイ
【撮影者】A. FUJITA
【データ】
 2021年5月 山形県小国町
 Nikon D810 Sigma 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM
【コメント】
 こちらは、サンショウクイのつがいの写真です。 上の説明で書きませんでしたが、雄(左)は頭から背中の灰色が濃くてかなり黒っぽく見え、 雌(右)は、雄より明らかに薄い色をしています。 なので、(よほど近くで見ないかぎり)背中の色では良く分からず、お腹の色で判断という事になります。 なお、この写真の雌もお腹の肩の方がグレーっぽいですが、突き詰めるのは止めておきましょう。(CHINO)

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