Vol.27 潜ることが多いカモの仲間
(カモ目カモ科14種)

このページにある写真
コケワタガモ メジロガモ ヒメハジロ

いよいよ海ガモ最終ページです。
海ガモの魅力の数々、堪能していただけましたでしょうか?

今回、カモフェチと銘打って、文章をシリーズ化してみました。
カモは小鳥などと違って、悠々と水上に浮かんでいるものが多いので、 じっくりと観察できます。
その分、お気に入りの種を見つけやすいのかもしれません。

冬はカモの季節。
河川・海に出掛けた時、ちょっと水上を探してみませんか?
そこには悠々と泳ぐカモが見つかるかもしれません。

(MURASE)


カモフェチ第3弾 〜押してみたい

北海道根室市のノサップ岬沖には、 「コケワタガモ」という、とても気になる海ガモがいます。

コケワタガモは、その名の通り、 頭の後ろに、「コケ(苔)色のワタ(綿)」をつけていて、 うるうるお目目をしているのが、ばかっぽくてとてもかわいいカモです。

コケワタガモは、いつもソビエトとの国境近い、ちょっと遠目の海上に たむろして浮かんでいます。
だから、プロミナで覗いても、なんだかモヤ〜っとしていて、気になる 「コケ色のワタ」を鮮明に見ることができません。
うるうるお目目は余計にうるうるに見えます。

もう、それが気になって気になって・・・。

ああ、一羽でもいいからもっと近くで見てみたい!
そして、できることなら、あの後頭部にひっついている
「コケ色のワタ」を押してみたい!

・・・わたしは、ずっと、そう思っていました。

しかし、ある日、図鑑をみてて私は突然気付いてしまいました。

「コケワタガモ」の下に「ケワタガモ」ってのが載っている!
そして「コケワタガモ」は「ケワタガモ」よりちと小さい・・・。
も、もしかして・・・!?

そうです。
「コケワタ」は「苔・綿」ではなく「コ(小)・ケワタ」だったのです。

(SHIMIZU)


●コケワタガモ (Polysticta stelleri
この写真はメスと思われます。 苔・綿(笑)がついているのは、オスなのです。 (MURASE) 【撮影者】 N.MATSUDO 【データ】 1997年1月1日 北海道納沙布岬      Canon EOS1-N EF5.6/400L 【コメント】前日、氷の上でカメラをかついだまま転んで、カメラが壊れてしまい 飛翔を撮るために持って行った400mmで小さいけど仕方なく押したもの。 (MATSUDO)


●メジロガモ (Aythya nyroca
目の周りの白がきれいですね。 胸の赤みを帯びた茶色も美しいです。 (MURASE) 【撮影者】 N.MATSUDO


●ヒメハジロ (Bucephala albeola
深川さんのコメントの通り、見事な大足ですね。 ちょっと体と不釣り合いかも。 (MURASE) 【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】1994年1月1日 北海道走りコタン     NikonF3 ED800mmF5.6 PRZ 【コメント】こいつ、ちっこいくせに大足なんですよね。 だから潜水はとても巧みです。(FUKAGAWA)


次回は、マシコやウソの仲間の登場です。お楽しみに〜。

(MURASE)




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