Vol.27 潜ることが多いカモの仲間
(カモ目カモ科14種)

このページにある写真
シノリガモ クロガモ コオリガモ

ちょっと一息 「シノリガモ」

私の会社に「しのり」という名前の先輩がいます。
ある日、北海道旅行に行くという話をしていると、しのりさんが言いました。
 『ねえねえ、北海道って私とおんなじ名前のカモがいるんだってね?』
 『シノリガモですね!!いますよ〜!よく知ってますねぇ〜。』
 『きれいなんだってね〜、まだ見たことないんだけど。』

彼女がシノリガモを知ったのは、高校生の時。
大好きだった先生がこう言ったのだそうだ。
 『シノリガモってね、しのりさんとおんなじ名前のカモがいるのよ。
  北の寒いところに行かないと見れないんだけど、とぉってもきれいな
  カモなのよ。』

彼女は、それ以来、
シノリガモってどんなカモなんだろう・・・)と想いつづけているのだという。

(なんて、いい話なんだ〜!!)
私は久しぶりに感動してしまった。

 『そうそう!すっごいきれいなんですよ〜!!
  私もカモの中でいっちばんすきです〜!!』
 『ねえ、もし、いたら写真撮ってきてね。』
 『オッケーっす!!』

・・・で、北海道旅行では、うまい具合にシノリガモの夫婦発見。
季節は夏だったので、冬のようにはきれいではなかったけれど、
ちっこい岩の上で仲良く昼寝をしている様子が愛らしかったので、
さっそくしのりさんにその写真をプレゼントしました。
しのりさんは、はじめてみるシノリガモがうれしかったようです。

 『冬だともぉーっときれいなんですけどね〜(^_^;)』

でもほんとの感動は、まだとっておこう・・・と思うのでした。
いつか、しのりさんが「冬羽のシノリガモ」を自分の目で見る時までね。

(SHIMIZU)


●シノリガモ (Histrionicus histrionicus
模様が素敵なカモですよね。 (MURASE) 【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】1991年12月14日 千葉県銚子     NikonF3 ED800mmF5.6 RVP 【コメント】岩礁にいるカモなんで、近くで撮影できるチャンスは少ないです。 このときは銚子港の中にいて、わりと近くまで寄ってきてくれました。 (FUKAGAWA)


●クロガモ (Melanitta nigra
黒い体に嘴の黄色い部分が映えます。 モノトーンフェチな私にとって好きなカモの一種です。 (MURASE) 【撮影者】 Y.CHINO 【データ】 1996年 2月28日 北海道根室市花咲港      Nikon F801S Nikkor ED500mm F4P 開放 RVP 【コメント】日が傾き始めた午後三時頃、何かいるかなと 鳥友Oカワラ君と花咲港へ行ってみた。 なにやら市場のおこぼれのイカの足のようなものを盛んに 潜って採っていた。こういう時はシャッターチャ〜ンス! (CHINO)


●コオリガモ (Clangula hyemalis
結構派手目に見えるけど、実はこれが冬羽。夏羽はどうやら黒くなるらしい。 図鑑ではアッアオナと鳴くそうで、夏羽とともにこの声をいつか聞いてみたいもの だ。 (KUBOTA) 【撮影者】 Y.KUBOTA 【データ】1991年3月20日 北海道花咲港     PENTAX Super A、SIGMA 400mm/F5.6、RVP 【コメント】曇り空の中、海が荒れているのか綺麗なコオリガモの雄が湾内に入っていた。 車に乗りながらあっちこっちと走り回り、何とか撮影できた。 コオリガモの方はといえば我関せずといった感じで泳ぎを楽しんでいるようだった。 (KUBOTA)


次は、まれに飛来する海ガモ3種の登場です。

(MURASE)




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