カツオドリの水中ダイブ 何年か前に、スキューバダイビングを始めた。 魚をウォッチングするのもなかなか楽しいものである。 気の置けない鳥仲間を、 何とかスキューバの世界へ引っ張りこみたい私は、 何度か彼らを誘ってみた。 しかし、「三度の魚より、鳥が好き（？）」な彼の反応はイマイチである。 （誰か一緒にやんないかナ〜） そう思いながらスキューバの雑誌をめくっていると、 ある投稿記事が目にとまった。 「水面近くをダイビングしていたときのことです。 目の前に何かがすごい勢いで飛び込んできました。 びっくりしてよく見ると、なんと、そこには鳥が・・・。」 （カツオドリのことだ！） カツオドリはその名のとおり、 水中ダイブして魚を捕らえるのである。 矢のように、直線的に、すごいスピードで、水中ダイブするのである。 （へぇ〜、そんなこともあるのね〜。） そう思いながら、私は、これを切り札に使うことにした。 （きっと、鳥キチ（鳥キチガイ）の誰かが引っかかるに違いない。シメシメ・・・。） 「スキューバやると、カツオドリの水中写真が撮れるよ！！」 (SHIMIZU)

●カツオドリ（Sula leucogaster） 【撮影者】Ｎ．ＭＡＴＳＵＤＯ 【データ】東京都小笠原村南島　1995年7月27日 PENTAX Z-1p smcPENTAX F1.4/50 【コメント 】繁殖地なのでかなり気を使って撮影した。 バックに海と子島が入るような撮り易いのがちょうどあった。 小笠原までは一航路６日間で、３０時間以上。 東京都で一番遠いところで自然が残っていて海も青くなかなか行けないのがいいのだろうか。

●アオツラカツオドリ （Sula dactylatra） 【撮影者】Ｎ．ＭＡＴＳＵＤＯ 【データ】沖縄県石垣〜与那国航路　2000年3月22日 Canon EOS-1N EF5.6/400L 【コメント 】冬に同じ航路で偶然上空で旋回を発見したが雨だったので 綺麗に取れず再挑戦した。 今度は上空通過であらかじめ準備していたとは言えワンカットしか押せなかった。 その後その航路では出現して無い。

●アカアシカツオドリ （Sula sula） 【撮影者】Ｏ．ＭＡＳＵＫＯ 【データ】父島−東京航路　1999年9月4日 Canon EOS700 Sigma170-500 【コメント 】楽しかった小笠原鳥見行も終わりに近づき、 小笠原丸甲板上で海鳥を見ていると後方から同行者の声が・・・ 「白いカツオドリが飛んでる！」見るとそれはアカアシカツオドリでした。 もう、大興奮!!小笠原丸のマストに止まり羽づくろいしたり、船の周りでトビウオを採っていました。 右に左に甲板を駆け回った１時間半の出会いでした。 しかしアカアシカツオドリなんて、なかなか出会えない鳥なのに、その後すぐに沼津で出るなんて結構ショックでした。