| Vol.23 | シギやチドリの仲間(3) 2ページ | ||||||
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『夕陽のツルシギ』それはまだバードウォッチングを始めたばかりでシギチドリの仲間はほとんどわからず、全てが新鮮だった頃のこと(笑) 古くはコモンシギで名を馳せ、最近はミヤマシトドで有名になった大久保農耕地。 一般に秋ヶ瀬と呼ばれる地域のうち北部の水田地帯のことだ。 春秋になるとムナグロをはじめとして多くのシギチドリたちがやってくる。 その大久保農耕地で見慣れないシギがいた。どうやら足は赤いらしい。 早速仲間数人と連れ立って、その鳥を一目見ようと現地に向かった。 着いてみると、いたいた、夕陽の中でぽつねんと寂しそうに1羽で寝ていた。 そう、寝ていたのだ。 嘴の長いシギは大抵寝る時は首を後ろに回して、羽の中にその嘴を隠すようにして寝ることが多い。 足の赤いシギにはアカアシシギとツルシギの2種類がいる。 この2種類の識別ポイントは嘴なのだ。詳しくは他にも色々あるが、 その頃の識別能力は嘴を見る他になかった。 ということは、そのままの状態では我々に識別の手立てはない。 「うーん、どうしたことか。」「こりゃ根比べだ。」
ということで、じっと見つめること30分。だんだん日も暮れてくる。
このまま夜になってしまうのか?と、その時、おもむろに起きた!チャンスだ!
嘴はどうだ?色は?長さは?
その一瞬の映像を心に刻み込んで図鑑と比較する。これがまた宝捜しみたいで楽しいのだ。
嘴はちょっと長かったぞ。色も下だけが赤かったような気がする。
図鑑によるとツルシギだ。 (KUBOTA) |
一気にクサシギ属を大サービス。下に行くほど珍しいぞ!(CHINO)
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●ツルシギ(Tringa erythropus)
どうしてこのシギがツルと名付けられたか知りませんが、
夏羽になると真っ黒になってしまうという変わったシギです。
冬羽や幼鳥では、普通っぽくなりますが、足が赤いのが目印になります。(CHINO)
体長32.5cm。旅鳥。
写真/夏羽に移行中
【コメント】ここには本当にツルシギがたくさんいた。
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●アカアシシギ (Tringa totanus)
名前の通り足が赤いシギ。
ツルシギより足やくちばしが短く、ツルシギは上くちばしが黒いので区別できます。
と思ったら、ぜんぜんだめでした(笑)
体長27.5cm。旅鳥。
写真/冬羽 |
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●コキアシシギ (Tringa flavipes)
写真は左から、ツルシギ、コキアシシギ、コアオアシシギ。
3種揃い踏みの珍しい写真。
下の種類よりコキアシシギの方が珍しいかもしれません。
この後キアシシギもでてきますが、キアシシギ属で別の属だったんですね。(CHINO)
体長25cm。旅鳥。通称「コキアシ」。
写真/幼羽? |
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●カラフトアオアシシギ (Tringa guttifer)
足が黄色なのに便宜上アオアシの名を持つ謎のシギ。
かなり珍しいシギで、私もまだ見たことがない。(CHINO)
体長31cm。旅鳥。通称「カラアオ」。
写真/夏羽 |
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●オオキアシシギ (Tringa melanoleuca)
出た!オオキアシ。キアシなのにこんなにでかくて良いのか?って感じ。(CHINO)
体長35cm。迷鳥。通称「オオキアシ」。
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| 《2ページ目編集後記》 今回も珍しいのを最後のページに集めてみようと思ったのですが、 ページの振り分けとか分かり易さとかいろいろ悩んだ挙げ句、クサシギ属をはじめにダーっと出してしまうことにしました。 キアシシギとメリケンキアシは、コキアシ、オオキアシと属が違うんですね。まぁ、見てるときには関係ないですけどね。 個人的にコキアシを早くに見てしまっていたので、カラアオやオオキアシの方が珍しい感じするのですが、どうなんでしょう?(CHINO) |