Vol.23  シギやチドリの仲間(3) 3ページ
写真リスト キアシシギ メリケンキアシシギ イソシギ ソリハシシギ


「メリケンキアシ」

バードウオッチャーでなければ、絶対知らない鳥の一つだろう。
なぜ、アメリカキアシシギではないのか?と引っかかる部分もあるが、 キアシシギのアメリカ版という認識は、名前から容易なはずだ。
キアシシギは数が多く比較的簡単に見ることが出来るのに対し、 メリケンキアシシギは、日本に渡ってくる数が少なく見るのは難しい。
キアシシギメリケンキアシシギ の区別は夏羽なら比較的簡単で、
ごらんの通り、メリケンキアシシギでは、腹側すべてに縞模様が入るのだ。
もう一つのポイントは声で、キアシシギは「ピュイ〜、ピュイ〜」と鳴くのに対し、
メリケンキアシシギは、「ピピピピ.....」と鳴く(らしい)。

しかしながら、どちらのキアシも渡りの途中で日本に立ち寄るわけで、完璧な夏羽に出会うチャンスはなかなかない。 声にしても、機嫌が悪ければ中途半端な声も出すだろう。

私の場合もなかなかチャンスに恵まれなかったが、ついこの間意外な(?)場所でついに見ることが出来た。

 それは、6月、三宅島の伊豆岬
 多分いるんじゃないか?という話はあったのだが、
 まさか、本当にいるとは!

(CHINO)


キアシシギ属を2種。(CHINO)

●キアシシギ
Heteroscelus brevipes

 黄色い足がよく目立ち、数も多いので見やすい種類。 夏羽になると腹側に縞模様が出るが、全体を覆うことはない。(CHINO)

体長25cm。旅鳥。通称「キアシ」、「タダキアシ」。

写真/夏羽へ移行中
【撮影者】 H.TANAKA
【データ】1985年 5月 福岡県今津
 Canon EOS630 SIGMA 400mm F5.6

【コメント】普段は地味な感じで、なかなかじっくり見ないけれど、 このときは光の状態も良くとても美しく見えました。


●メリケンキアシシギ
Heteroscelus incana

 やっと見ることの出来たメリケンキアシだったが、 下尾筒(しっぽの下の羽毛)まで完全に縞が入っておらず、 声も「ピピピッ」っと3声くらいしか出さなかったので完全に識別出来なかった。 というより、写真撮るのに夢中で、良く見てなかったのが本当だった。 写真の仕上がりを見て一安心した。(CHINO)

体長28cm。旅鳥。通称「メリケンキアシ」。

写真/夏羽
【撮影者】 Y.CHINO
【データ】1999年 6月12日 東京都三宅島伊豆岬   Nikon F801 Nikkor ED500mm F4P 開放 RVP


イソシギ属は世界に2種います。
もう一つのアメリカイソシギも出たという話がありましたっけ?(CHINO)

●イソシギ (Actitis hypoleucos

 北海道、本州、九州などで繁殖し、海でも川でも見ることが出来る。 いつも尻尾をフリフリ上下させているので分かり易い。 (お尻フリフリファンにはたまらない1種)
 トウネンよりも一回り大きく、普通単独行動しているので一般的な旅鳥のシギチとは違う感じがします。(CHINO)

 体長は20cm。

 留鳥。

写真/夏羽 
【撮影者】N.MATSUDO
【データ】茨城県稲敷郡桜川村浮島      PENTAX Z-1P smcPENTAX67 M*6.7/800ED


ソリハシシギ属

●ソリハシシギ (Xenus cinereus

 比較的見やすいシギで、嘴が上に反っているのが見事。 イソシギを一回り大きくした感じに見えます。 シギのくちばしは、自由に曲げることが可能らしいです。恐るべし。 (CHINO)

体長は23cm。旅鳥。

写真 
【撮影者】 Y.KUBOTA
【データ】 1995年8月20日 茨城県稲敷郡桜川村浮島
 PENTAX Z-1P smcPENTAX FA*600/4ED RVP

【コメント】 この鳥を見るとなぜか『ひょっとこ』を思い浮かべる。 そのユーモラスな顔がなんとも言えない。


《3ページ目編集後記》キアシとオオ・コキアシが別の属で、ソリハシとオオソリ(次回登場予定)も別の属になっちゃってるんですね。 体の特徴でどんどん名前を付けてしまうと、分類とは食い違って来てしまうという良い例ですか。 見た目で分類するとイルカが魚の仲間に、卵を生むカモノハシがほ乳類で無くなってしまうと言えばイメージつかめるでしょうか?(CHINO)