ハチジョウツグミ 掲載日:2025年9月20日   

 2024年9月に『日本鳥類目録 改訂第8版』が発行されました。この改訂では、分類の見直しにより、 新たに独立種として扱われるようになった鳥や、逆に亜種に変更された鳥があり、掲載種の数に影響が出ています。

■独立種へ変更(増)カナダガン、リュウキュウサンショウクイ、オリイヤマガラ、チョウセンウグイス、ミナミトラツグミ、 ハチジョウツグミ、ホントウアカヒゲ、リュウキュウキビタキ、オガサワラカワラヒワ、シベリアアオジ
■亜種に変更(減)カナダカモメキアシセグロカモメコベニヒワ

 「野鳥の杜」では、カナダガン(海外で撮影された写真)を掲載していたため、 今回の改訂により1種追加となりました。一方、上記の3種が亜種扱いになったことにより、3種が減りました。 また、第7版で“移入種”となったコジュケイ(※1915年に東京で飼育されていた個体が逃げ出したのが始まりとされる)についても、 今回、カウントから外すことにしました。 これにより、掲載種は、1増、4減で3種減りました(573種)。600種が近づいてきたのに残念です。

 とはいえ、前向きに考えると、第8版では減少よりも増加の方が多かったのも事実です。 今後は、新たに独立種となった鳥たちを紹介していきたいと思います。(CHINO)

ハチジョウツグミ [574種]

ハチジョウツグミ
【撮影者】Y. CHINO
【データ】
 2021年2月21日 埼玉県狭山市智光山公園
 Tamron 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD
【コメント】
 かつては亜種の代表格でしたね。『日本鳥類目録 改訂第8版』でツグミの亜種から独立種になりました。 ハチジョウツグミを掲載していないとは予想外でした。
 これは、お腹のオレンジが薄いタイプで、顔がノハラツグミっぽい。 夕方の撮影で、写真が少し暗くなってしまいました。
 574種目とさせていただきます。(CHINO)
ハチジョウツグミ
【撮影者】Y. KUBOTA
【データ】
 2019年4月 石川県輪島市
 Nikon D500 Nikkor 500mm f/5.6E PF ED VR
【コメント】
 こちらは、くぼたくんのお腹のオレンジが濃いタイプ。こちら向きの写真で、良い感じですね。
 ハチジョウツグミにはツグミとの中間的な個体もいて、「四畳半ツグミ」などと呼ばれることもありました(過去形)。 昭和ギャグっぽい。(CHINO)
ハチジョウツグミ
【撮影者】A. FUJITA
【データ】
 2023年1月 沖縄県石垣市
 Nikon D810 Sigma 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM
【コメント】
 こちらは、ふじたさんのお腹が上の方までオレンジのタイプです。
 一冬に1羽くらい、関東で、短期に滞在するか、越冬する感じでしょうか? このような綺麗な個体を撮るチャンスは、それほど多くはないです。(CHINO)

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