2024年9月に『日本鳥類目録 改訂第8版』が発行されました。この改訂では、分類の見直しにより、
新たに独立種として扱われるようになった鳥や、逆に亜種に変更された鳥があり、掲載種の数に影響が出ています。
■独立種へ変更(増):カナダガン、リュウキュウサンショウクイ、オリイヤマガラ、チョウセンウグイス、ミナミトラツグミ、 ハチジョウツグミ、ホントウアカヒゲ、リュウキュウキビタキ、オガサワラカワラヒワ、シベリアアオジ
「野鳥の杜」では、カナダガン(海外で撮影された写真)を掲載していたため、
今回の改訂により1種追加となりました。一方、上記の3種が亜種扱いになったことにより、3種が減りました。
また、第7版で“移入種”となったコジュケイ(※1915年に東京で飼育されていた個体が逃げ出したのが始まりとされる)についても、
今回、カウントから外すことにしました。
これにより、掲載種は、1増、4減で3種減りました(573種)。600種が近づいてきたのに残念です。
とはいえ、前向きに考えると、第8版では減少よりも増加の方が多かったのも事実です。
今後は、新たに独立種となった鳥たちを紹介していきたいと思います。(CHINO)
■亜種に変更(減):カナダカモメ、キアシセグロカモメ、コベニヒワ
|
| ハチジョウツグミ |
| ||
| 【撮影者】Y. CHINO | |||
| 【データ】 2021年2月21日 埼玉県狭山市智光山公園 Tamron 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD | |||
| 【コメント】 かつては亜種の代表格でしたね。『日本鳥類目録 改訂第8版』でツグミの亜種から独立種になりました。 ハチジョウツグミを掲載していないとは予想外でした。 これは、お腹のオレンジが薄いタイプで、顔がノハラツグミっぽい。 夕方の撮影で、写真が少し暗くなってしまいました。 574種目とさせていただきます。(CHINO) | |||
| ハチジョウツグミ |
| ||
| 【撮影者】Y. KUBOTA | |||
| 【データ】 2019年4月 石川県輪島市 Nikon D500 Nikkor 500mm f/5.6E PF ED VR | |||
| 【コメント】 こちらは、くぼたくんのお腹のオレンジが濃いタイプ。こちら向きの写真で、良い感じですね。 ハチジョウツグミにはツグミとの中間的な個体もいて、「四畳半ツグミ」などと呼ばれることもありました(過去形)。 昭和ギャグっぽい。(CHINO) | |||
| ハチジョウツグミ |
| ||
| 【撮影者】A. FUJITA | |||
| 【データ】 2023年1月 沖縄県石垣市 Nikon D810 Sigma 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | |||
| 【コメント】 こちらは、ふじたさんのお腹が上の方までオレンジのタイプです。 一冬に1羽くらい、関東で、短期に滞在するか、越冬する感じでしょうか? このような綺麗な個体を撮るチャンスは、それほど多くはないです。(CHINO) | |||