カモメの仲間(4)

写真リスト
ボナパルトカモメ フランクリンカモメ オオズグロカモメ


探鳥の楽しみの一つに、めったに見られない珍品との出会いがある。
かつては、自分で珍鳥を見つけだして、その情報を発信することが喜びだった。
でも、最近はすっかり、情報もらって右往左往する人になってしまった。
それどころか情報もらうだけもらって、出かけることさえおっくうなことも多い。

冬になると珍品の情報が増える。
同じ場所にしばらく滞在(越冬)するやつが増え、 見る確率の大きい、すなわち価値のある(?)情報も増えてくる。
珍カモメの話は、そんな越冬珍品の情報として耳に入ってくる。
もちろん、勇んで見に行っても相手は翼のある鳥。見つからないことだってある。
特に珍カモメの場合、寒風吹きすさぶ環境の中で見なけりゃならんことが多く、 また、うじゃまんといるカモメの群の中から目当ての個体を発見しなければならず、
かなりの運と努力を要する。
じじぃにはつらい。
だから、冬のカモメ見有能な若手と一緒に出かけるのが得策さ!

ある冬、珍カモメの情報があった。そやつは銚子港のはずれに出てるらしい。
当HPのC編集長ほか、数人で出かけた。
ポイントの防波堤には白いかたまりがたくさん。すげ〜遠い。

フィールドスコープ出動。 アイピースは40倍(今のワイド40倍ではない。昔の暗い奴)。
1羽1羽たんねんにチェックしようぜ。らじゃぁ!
でも、すぐ眼が乾く、痛くなる。
目当ての種は見えない。っていうか、どこ見りゃいいんだっけ。

おいら、あきらめぎみ。 すると、となりで見ていたC氏、 頭がひときわ白い小型カモメをちぇっく。
足は肉色。赤じゃないけど黒じゃない。しかも短めのような気がする。
でも、そいつは嘴を翼の下にいれて寝てござる。顔が見えん。
見続けるC氏。寒いので車に避難するおいら。
「起きた。」C氏の声が上がったのは、どのくらい後だったか。
こうして一行は、短い嘴が印象的なアカアシミツユビカモメを ライフリストに加え、帰路についたのでした。
くだんの個体にピンときたところがC氏のすごいとこやね。

次は何見せてもらおうかな。よろしくお願い。(KOZONO)


●ハシグロユリカモメ(ボナパルトカモメ) (Larus philadelphia

  こいつは、あきちも多摩川河口で見たよん。
小さいのと翼の裏が無地だったのがやたら印象に残ってます。
でも、当時は、こいつを見れることの価値がよくわかんなかった。
また来たら、会いに行かなきゃ。(KOZONO)

【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1985年12月15日 茨城県平磯海岸       NikonED400mmF3.5 KR 【コメント】前日に発見されたもので、このあと多摩川に移動したようだ。


●アメリカズグロカモメ(フランクリンカモメ) (Larus pipixcan

 とりあえず見たことないす。
見た人は、目が「押し麦」だったと言ってました。見たいなぁ〜。
知ってる範囲では、京都の加茂川と、愛知の矢作川河口 と、秋田の八郎潟と、 九州のどっかと、え〜と、そんくらいしか記録ないと思った。
新大陸の鳥だからしょうがないか。出たら教えて。 (KOZONO)

【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1984年1月 京都府加茂川       Pentax M*300mm F4 KR 【コメント】餌づいたユリカモメに混じっていたが、このあと数日でいなくなった。       ほんとにカモメ類はきまぐれで、いるときにすぐ行かないと見れません。


●オオズグロカモメ(Larus ichthyaetus

 こやつもライファー(見たことがない種のこと)。
球磨川では毎年越冬してるって話なので、行かねば行かねばと思いつつ、現在にいたる。
独特の顔つきをしているらしい。誰か連れてってください。(KOZONO)

【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1995年1月2日 熊本球磨川河口       Nikon ED 800mm F3.5 RDPII 【コメント】満潮で最後まで残る浅瀬の前で、車に潜んで静かに待つのがポイント、       車だと鳥は逃げません。歩きのほうが音も視界も良くて気持ちいいし、       鳥は飛ぶので多くの鳥を見れますけど。


というわけで、もう1ページ珍しいカモメ

(KOZONO)